医療費控除
医療費控除とは、1年の間(1月~12月)に本人または家族が支払った医療費が10万円を超える場合、確定申告によって税金の還付を受けられる制度です。控除が受けられる対象となる治療や、計算式などについてご紹介します。
医療費控除の対象となる治療
医療費控除は、すべての歯科治療が対象になる訳ではありません。しかし、予防に関わる検診や審美性を求めるための矯正など以外の治療であれば、ほとんどが対象になります。
例えば、インプラント、小児矯正、保険適用外になる被せ物や入れ歯、骨移植、また通院の際のバス・電車代なども控除の対象です。
医療費控除の計算式
医療費控除額は次の計算式にて算出します。
1年に支払った医療費-保険などで補てんされる金額=A
A-(10万円または、所得金額の5%の少ない額)=医療費控除額(最高200万円)
この場合、10万円を超えた額がすべて還付される訳ではありません。これにご自分の所得税率を掛けた上に、さらに定率減税分0.8を掛け、最終的な還付金額が算出されます。
申請の手続きについて
医療費控除の申請は、毎年2/16~3/15の確定申告の期間に税務署にて手続きをする必要があります。申請に必要な書類は次の通りです。
- 家族全員の1年分(1/1~12/31)の医療費の領収書
- 通院時の交通費のメモ(日付、名前、理由、交通機関)
- 原泉徴収票原本(給与所得者)
- 印鑑
もしも申請期間に手続きをし忘れてしまった場合でも、5年以内であればさかのぼって申請を行うことが可能です。